子どもの療養環境研究会は、多職種で子どもの療養環境について議論する研究会です。2001年開設のあいち小児保健医療総合センターの考え方や空間デザインに関与し、理想的な子どもの療養環境の実現に寄与しました。その後、設立されたNPO子ども健康フォーラムにより、多くの小児医療施設におけるプレイルームや家具やおもちゃ、アートの導入など実際の整備を支援し、研究会にてその効果を共有、チャイルド・ライフ・スペシャリスト、ホスピタル・プレイ・スペシャリスト、医療保育士の活動の支援もしてきました。こうした取組みの継続により、当初に理想としていた子どもの療養環境は今や日本の小児医療施設では標準的とも言える状況になりました。小児医療の進歩もあり、多くの命が救われる状況となってきました。その一方で、「安心して子育てのできる社会の実現」のためには、なお一層の取組みが求められます。是非とも、保育・医療・看護・養護・遊び・教育・建築・自然など、多様な分野での様々な取組みの演題をお待ちしています。
特定非営利活動法人(NPO)子ども健康フォーラム
理 事 長 前田正信
実行委員長 森下雅史
■第26回子どもの療養環境研究会
主 催:NPO法人子ども健康フォーラム (https://www.npo-cln.com/)
日 時:令和7年7月12日(土)13:00~17:00
会 場:オンラインまたはハイブリッド開催
(あいち小児保健医療総合センターより)
参加費:一般:2,500円 会員・学生:無料
※子ども健康フォーラム会費:個人会員5,000円(年間)、団体会員2口10,000円(3人まで無料)
研究会参加費が無料となるのは、研究会当日までに会員となる場合のみとなります。
<プログラム>
■特別講演
「すべての子どもたちへ、こころに残るワクワクドキドキ体験を届けよう!!」
安田一貴(笑顔の向こうに繋がる未来プロジェクト PLAY&PHOTO Studio、
NPO法人laule'a 遊びリパークリノアたまプラ、
写真家、HPS、理学療法士)
病気や障がいのある子どもたちとそのご家族へ心に残るワクワク体験を届けることを目標に、「写真・遊び・リハビリテーション」の知識と経験を活かし、出張写真撮影 https://playphotostudio.com/、重症心身型放課後等デイ https://www.laulea-linoa.com/という2つの活動に取り組んでいます。その活動へ込めた想いと、そこで出会った子どもたちが教えてくれたことをご紹介します。
安田一貴先生が活動されている病気や障がいのあるお子さんに特化した出張写真撮影の活動(PLAY&PHOTO Studio)が、第6回SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞を受賞しました!!おめでとうございます!!
特設サイト:https://sdgs-iwasazaidan.com/award06/
朝日新聞SDGs ACTION!:https://www.asahi.com/sdgs/brand/iwasasho/
■一般演題
01.発達特性がある子どもを育てる母親が人的環境から得た子育ての視点
~母親は療育施設の保育士の言葉をどう受け止めたのか~
山崎奈津江(名古屋市立大学大学院人間文化研究科研究員 幼稚園教諭・公認心理師)
02.医療的ケア児のきょうだい支援における倫理的意義
棚瀬佳見(あいち小児保健医療総合センター 医療保育専門士・HPS)
03.作業療法部門によるActivity部の取り組み~普段とはちょっとだけ違う経験を~
水野佳子 (一宮医療療育センター 作業療法士)
04. ボンボヤージュ‼探検しながら手術を乗り越える旅
椿敦美(島根大学医学部附属病院 医療保育専門士・HPS)、渡邉睦(手術部看護師)、三島麻里(小児病棟看護師)、
黒崎あかね(CLS)、細田智久(島根大学総合理工学部総合理工学科 教授)、
久保早智(島根大学大学院自然科学研究科博士前期課程2)、久守孝司(医師)、竹谷健(医師)
05.「わんちゃん 総合病院へようこそ!」 ~Let’s play ☆ セラピードッグ~
渡辺麻野子(国立健康危機管理研究機構 国立国際医療センター 小児科 病棟保育士)、色川真幸(HPS)、
田中瑞恵(医師)、高室 佳代(看護師)、稲本怜(心理療法士)、乾真優(薬剤師)、七野浩之(医師)、望月慎史(医師)、
赤木亜規子(認定NPO法人日本レスキュー協会セラピードッグハンドラー)
06.僕たちの、私たちの「プレイルーム」をつくろう!~にじいろアートプロジェクト~
和田丈子(社会福祉法人宏緑会重心施設にじいろのいえ 在宅ケア認定看護師)
07. 宇宙は無から始まった・・・子ども達を光の世界へ〜ギャラクシールームづくり〜
水野里佳 (八尾市立障害者総合福祉センター 保育士・HPS) 、大内知沙(保育士)、櫻井美香(保育士)、
塩野美穂(作業療法士)、佐分佐知枝(施設長)、辻田純三(社会福祉法人虹のかけはし理事長 兵庫医科大学講師)
08.すべての子どもたちがあそぶことができる感覚あそび空間づくり 活動報告
佐藤智絵(遊びリパークリノアたまプラ 保育士・HPS)、安田一貴(理学療法士・HPS)、安田伸枝(保育士・HPS)、
蔵松美沙(保育士)、佐藤日一来(理学療法士)、森香子(看護師・HPS)、馬場知穂子(看護師)、鹿本璃子、
井上彩(理学療法士・保育士)
09.つながるアールブリュット展を目指して~インクルーシブな地域づくりの第一歩~
和田丈子(社会福祉法人宏緑会重心施設にじいろのいえ 在宅ケア認定看護師)、津田直子(管理栄養士)
申し込み〆切:7月4日(金)17:00まで
ピーテックスより申し込みください。
申し込みフォーム
https://peatix.com/event/4403449/view
子どもの健康をとりまく状況は、単に身体面の問題だけでなく心の健康まで考えると、かなり深刻なものとなっています。
今や小児医療という枠の中だけでこの状況を解消することは難しく、親子関係、環境問題、地域コミュニティのあり方まで含めて考えていく必要があります。
NPO子ども健康フォーラムでは、このような多分野におよぶ難題を解決するために、NPO設立前より医療、保健、教育、保育、遊び、建築といった幅広い分野の専門家で構成された「子どもの療養環境研究会」において、勉強会や研究発表会を開催してきました。
勉強会では、病院における子どもの療養環境の改善につながるあらゆるテーマを勉強し、より多くの人にこの難しいテーマを理解して頂けるように研究発表会を開催して働きかけてきました。 また、研究発表会と勉強会で得られた知識を“あいち小児保健医療総合センター”の療養環境の整備に役立てています。 さらに、この活動が病院外の地域における子どもの生活環境の改善にもつながることを期待しています。
・第25回子どもの療養環境研究会 プログラム 2024.7.6 抄録
・第24回子どもの療養環境研究会 プログラム 2023.7.8 抄録
・第23回子どもの療養環境研究会 プログラム 2022.7.10 抄録
・第22回子どもの療養環境研究会 プログラム 2021.7.11 抄録
・第21回子どもの療養環境研究会 プログラム 2020.11.8
・第20回子どもの療養環境研究会 プログラム 2019.6.9
・第19回子どもの療養環境研究会 プログラム 2018.6.3
・第18回子どもの療養環境研究会 プログラム 2017.6.18
・第17回子どもの療養環境研究会 プログラム 2016.6.12
・第16回子どもの療養環境研究会 プログラム 2015.6.7
・第15回子どもの療養環境研究会 プログラム 2014.6.29
・第14回子どもの療養環境研究会 プログラム 2013.6.16
・子どもの療養環境研究会IN東北 プログラム 2013.2.11
・第13回子どもの療養環境研究会 プログラム 2012.6.3
・第12回子どもの療養環境研究会 プログラム 2011.6.12
・第11回子どもの療養環境研究会 プログラム 2010.6.13
・第10階子どもの療養環境研究会 プログラム 2009.8.2
・第9回子どもの療養環境研究会 プログラム 2008.6.5
・第8回子どもの療養環境研究会 プログラム 2007.6.10
・第7回子どもの療養環境研究会 プログラム 2006.6.4
・第6回子どもの療養環境研究会 プログラム 2005.6.5
・第5回子どもの療養環境研究会 プログラム 2004.6.6
・第4回子どもの療養環境研究会 プログラム 2003.6.1
・第3回子どもの療養環境研究会 プログラム 2002.6.30
・第2回子どもの療養環境研究会 プログラム 2001.6.2
・子どもの療養環境研究会 プログラム